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「名字が変わったコトで、変わったモノがひとつだけあるかも」
そう言うと金谷くんは興味ありげにへぇーと振り返った。
「何?それ」
「私、金谷くんのこと好きになりそう」
金谷くんの顔面の時が止まる。
「急に何言ってんだよ」
帰るぞと言って金谷くんは怒ったように、またスタスタと先に歩き出してしまった。
「あ、うん。バイバイ。漫画ありがとね」
「バカ、お前もだよ。早く来いよ」
壁にぶち当たる度に私たちは強くなり前に進むんだ。
一人で頷いて金谷くんの背中を追いかけた。
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