日本に根付くヘブライ文化

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●日本の神社では榊の枝や白い紙を先に付けた祓い幣を使ってお祓いをする。イスラエルでは古代からヒソプという植物を左右上下に揺り動かしてお清めをしていた。 ●日本人は塩を使って身を清めるが、ユダヤ人にも同様の習慣がある。日本では神社に塩を供えるが、古代イスラエルでも神前に塩を捧げた。 ●日本人もユダヤ人も水で身を清める「みそぎ」の習慣がある。ユダヤ人は教会堂の入口で手を洗うなどの習慣がある。日本人も神社を詣でる前には必ず手水舎で手を洗う。 ●ユダヤ人は現在でも13歳の男子に、成人を迎える儀式「バル・ミツバ」を行なう事で有名だが、日本人も昔13歳の男子に成人を迎える儀式「元服式」を行なっていた。また、生後30日目に赤ん坊を神社に初詣でさせるお宮参りの習慣は日本とユダヤにしか見られないものである。 ●ユダヤ人最大の新年の祭り「過越(すぎこし)祭」がある。その日は日本の年越しと同じように家族で夜を明かす。更にこの日だけ「種なしのパン(マッツォ)」を食べる。この硬い種なしパンは日本でいう「餅(もち)」に当たる。しかもユダヤ人は丸く平べったい種なしパンを祭壇の両脇に重ねて供えるのだが、これは日本の「鏡もち」以外の何物でもない。過越祭は7日間と規定されており、これも日本の正月の期間と全く同じである。
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