プロローグ

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 「有名作家になったら、マスコミ対応は私がやる。テレビでスポットライトを浴びたり、たくさん有名人に会う。  弟子一号は縁の下の力持ちとして頑張ってくれ。  もちろん感謝はする。お礼に結婚してやるというのはどう?」  これはちょっと考えさせてくださいね。                               ちゃんと最後には七瀬先輩のこと、美化して最大限、持ち上げたつもり。  七瀬先輩はそうは思ってくれなかった。  学校に応募原稿を提出した時のこと。  先輩は僕に、応募原稿のコピーをとらせてた。  コピーを見せる時、いやな予感がした。  たった三十秒で、キレるなんて想定外!  息が切れて心臓麻痺を起こす直前までに追いかけられ、ひっかかれ、本人は手加減したって言ったけど、平手打ちまでされた。  「これから一ヶ月間。弟子一号じゃなく、奴隷一号とする」 なんて一方的に宣告。言葉通り、こき使われた。  そのくせ、僕が入賞すると、僕を褒めるかわりに大威張りで、  「全部、私の教えのお陰だ。ひざまずけ!」 って結局は奴隷扱い。
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