父と娘と息子と母と

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琴音「アンギャー、アンギャー!」 母「さすがに真似しても赤ちゃん感は出ない。全然ない」 皆「ははははは」(笑い) 父「あの頃と言えば、夜にお父さんが仕事から帰ってくると、お風呂の声が玄関でもけっこう聞こえてくるんだよ。リビングにはいつも笑い声が聞こえたよ。うるさいくらい」 健斗「だって、面白かったからね」 琴音「気がついたらお風呂のドアのガラスの向こうからアプリ(犬)が覗いてたり」 健斗「高いところからね。お父さんが持ち上げてたからね」 父「上に住んでいた小川さんの奥さんから、『いつも元気で良いですね』、とか言われてたよ」 健斗「それ、嫌みで言ってたんだったりして」 母「私も最初はそうかもと思ったけど違ったわ。子供好きだったから。しばらく実家に帰ってから戻ってくると、『子供たちの笑い声が聞こえなくて淋しかった』って言われたりしたから」 琴音「でも、アメリカに来てからは一緒にお風呂に入れなくなったよね」
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