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更に言えば能力がない子はもっと大変。戦う力を得るために、代償を払う。
つまり自分の体だよ。戦いの最中、もしくは終わった後、
精神や肉体を欠損する子が多いって聞くよ。
そのほとんどが未成年、まだ年端もいかない娘に、子供達。
これから、いっぱい希望に満ち溢れた若い子達が、人々を守るために命を捨てる覚悟で
自分の両親と同じくらいの年恰好の異形に、小山程の怪物、機動兵器みたいな
恐ろしい存在に立ち向かう。その精神が、誰がために…っていう“勇気”が
奇跡や幸運の加護を受けるんだよ。
白ちゃんだって、一度はそれになった事があるんでしょ?
タイミングとか、色々悪くて、闇に染まったけど、崇高な精神は、お気に入りの騎士さんが
守ってくれたみたいじゃん。
君だって立派な“光”になってるんだよ。
正義だけで救いきれないモノ達を光で照らし、助ける存在。
裏から世界を支える“ダークヒーロー”としての精神をね。」
混乱する白狼、ダークヒーロー?自分は正義?優しい声で諭されてもわからない。
そもそも何で…
「ガンタイは…」
「?」
「何で、そんなに詳しいの?ガンタイも”だーくひーろー”なの?」
白狼の言葉に彼女は笑顔で首を横に振り、とても怖いというか、凄い笑顔に切り替え、
言葉を返す。
「残念、俺達は“同人”なもんでなぁ…?フフフフ」…
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