白狼無知で反逆戦線

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「えーっと、ガンタイ…さん、この服装は…な、何?」 白狼は以前の戦闘衣を脱がされ、というよりひん剥かれ…目の前で ニヤニヤ笑いと凶暴な視線を向ける“同人達”に戦慄した。 この服装になるまで、数分間、同人についてガンタイが語った内容は、白狼にとって、 ほとんどが理解できない説明だったが、“様々な世界を旅してきた”らしい事だけは、 どうにかわかった。 これまた不明な台詞を原文ままに言えば 「あらゆる世界の始まりと、そこで暮らす者達と日々を過ごし、やがてくる終わりと 新たに生まれる希望の多くに触れ、共に学んできた。だから、正義がもたらす奇跡も展開も能力も全部わかる。それを無効にするあらゆる手段もね。」 だそうだ。この経験がアームスを作るのに、大きく役立つものとなったらしい。 「今回、白ちゃん達側についたのは、いわゆる先行投資でね。ここで上手く行けば 他にも役立つと投入してみたら、思ってた以上に効果があってねぇ~。 追加の試みも出来そうだしねぇ~。フフフッ…」 「よくわからないけど。この恰好がその試み?更に言うと、考えてみたら、さっきの… その…画像に、僕着てる服と似たようなモノがあったんだけど…勘違いだよね? 信じて大丈夫だよね?」 「そうそう、大丈夫!問題ない(ガスマスクを含め、全員が頷く)」 「じゃあ、何でガンタイ鼻血出てるの?」 「バッカ、オメェ、こーゆう仕様…いや、違う。そうそう!大丈夫!問題ない!」 「問題ないって、これ何かスースーするし、露出多くて半端ないけど大丈夫?」 「バッカ、オメェ、そこに萌える…いや、違う。そうそう!大丈夫じゃないぜ! 俺の魂が!ギブミー5ミニッツゥゥ!!(叫び、白狼に飛びかかる)」 「ニャー(犬系なのに思わず猫系な悲鳴を上げてしまう) 「班長、落ち着けえ!!」 ガスマスク達が白狼とガンタイを引き離し、気分を落ち着かせる事、さらに数分… 平静さをとりもどした彼女が、混乱と恐怖でパニック&プルプルの白狼に語りかける。
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