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しかし、彼女はとても不快?愉快?と言った表情をする。
“何故?”疑問に思う白狼の顔が、少し強めに掴まれた。
「ガンタイ?…」
「白ちゃんは、本当に優しいね。それも、ガイストのおかげかな?大切な心を守りつづけて
もらったんだね。ヒーローの素質あるよ。絶対!とても大事な事だ。
でも、よくよく考えれば、わかる事だよぉ~?
そもそもアームスを支給しなければ、こーゆう事にはならなかったでしょう?
更に言えばアームスの後処理を二段構えで用意していた俺達は、君達を利用する
事満々のゲス野郎なんだよ。あくまでも傍観者、好きに介入し放題のゲス野郎だよ。」
徐々に声色をあげ、まくし立てるように喋るガンタイの言葉は、自分なりに噛み砕いて
解釈すれば、全て、彼女達の手の平で踊らされているようだ。
しかし、それでもガンタイは自分達を救い、協力してくれている。損得や、思惑入り乱れていても…今の自分はそれだけでいい!だから、言おう。今度はハッキリと!!
「ありがとう!」
ガンタイの片目が見開かれる。やばっ、怒ったかな?
「白ちゃんはさぁ…話聞いてたぁ?本当に。」
「ウン!だから言わせてもらった!ありがとうって!!
(この場で出来る最大級の笑顔を送る)」
「・・・・(しばらく黙ったガンタイが突然咆哮!)っしゃおらー!」
「わひゃぁっ!(勢いよく抱すくめられ、悲鳴を上げる白狼)」
息荒く、自分の上に乗っかったガンタイが、目を血走らせて叫ぶ。
「オイィィッ!操縦士ぃ!ポイント“ホテル”に目標を替えろぉぉ!!」
「何言ってんすか!班長!てか、ホテルって、そのために用意したん。
アカン!アカンからぁ!そして、口調変わってる。変わってるからぁぁ(汗)」
「黙れぇ!ワシャぁ、これから、この白耳獣っ子と良い事しまくり、
ワンワンプレイ決行に決まっとるやろうがぁ!
こんな可愛くて、無垢でイイ子を、良すぎる白狼ちゃんをぉお!!
汚さんでどうするよ?いや、てか汚そ?ヒドイ事一杯するしかないでしょ!
10分!10分でいいから。操縦士も皆で一緒に!」
「増えてる。ガンタイさん!増えてるよぉぉ~!!」
「目標到達!降下します!」
“付き合い切れん”と言った感じの、操縦士の声と共に、白狼とガンタイ達は悪の本拠地、
敵の真っただ中に、叩き落とされた…
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