白狼無知で反逆戦線

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「皆、撤退した。旗色が変わったのが、わかったからな。全く、ガンタイ共を信用したのが 間違いだったよ。」 「ガイスト…」 「私は軍勢を率いた責任がある。ここで敵を倒す使命を全うする。」 「やだよ…戦いたくない。」 「言うな。お前のその姿、望んでいた存在になれたではないか!かつての闇から這い上がったのだな。立派だ、友よ。だから、来い!悪を倒して、正義を証明しろ。」 「・・・・・」 「‥‥ならば、こちらから行くまで!」 ガイストの剣が白狼の頬を勢いよく掠める。それは戦いの開始を示していた…  塔の最上階、無人のホールに鉄と鉄がぶつかる激しい音が響く。繰り出される ガイストの大剣を、白狼の爪で薙ぎ払っていくが、やがて、その爪が剣先に捉えられ、 ギリギリと白狼の喉元に近づけていく。 「そんな弱腰で、何を守る?」 ガイストが叫び、剣に込める力を強くしていく。ここで立ち止まる訳には… 負ける訳にはいかない。でも、相手はガイスト。恩人。最高の戦友。だけど、 だけど…ガンタイ達が見せた画像が思い出される。あれをやらせない!絶対に! (負ける訳にはいかない!!) 心の咆哮がアームスとスーツに直結する。全身から湧き上がる力が、大剣を押し戻す。 後方に飛びのくガイストが攻撃を繰り出すが、その動きもゆっくりに見えた。 剣撃を全て躱し、爪を引っ込めた協力な拳を繰り出す。戦闘時は倍以上に膨れ上がる拳だ。 これ自体が強力な一撃を放つ事が出来る。 甲冑の装甲が砕け、崩れ落ちるガイスト。 「見事だ…白…」
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