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未だにべそべそやってる先輩の腕を引きつかんで持ち上げてベッドに放り投げる。
ぼっすーんていい音させて先輩の体はベッドに沈む。
「なに、すっンんっ!」
鼻水も涙も凄い顔押さえつけてさっきまでペペロンチーノ食べてた唇を唇で覆う。
ちょっと塩がきつかったなんて舌でその口の中をかき混ぜながら思う。背中で先輩の手がバシバシ俺を殴った。殴ったけど知らないふりした。
ちゅる、くちゅ、ぐちゅ。
キスなんていつぶりだろう。
したらすぐ、盛っちゃう俺だから、俺なりに我慢してきたんやで。
塩っぽかった口の中が先輩の唾液で甘くなる。柔らかい舌。歯茎と歯の付け根を舌で撫でると少し緩んだ先輩の体が震える。
背中をタップしていた手がだらりとベッドに落ちた。
くたっ。
支えていたはずの頭が後ろに垂れる。首の座らない赤ちゃんみたいだ。
「……寝よった」
腕の中でぐったりした先輩は脇に手ぇ突っ込んでブランブランやっても起きない。たかがベロチューひとつぶちかましただけで失神なん、俺のセックステク半端ないなぁなんて。
ただの冗談ですけどね。
掛け布団引っ張って雑に掛ける。
サイドテーブルに置きっぱなしのスマホを弄る。
相変わらずキーロックもかけてない。自分の好きな曲大音量で目覚ましにセットした。イントロから爆音聞けばどんなに熟睡してたって起きるだろう。
起きなかったとしたって寮の隣のヤツが、きっと先輩をたたき起こしに来る。
そこまでやってベッドから降りた。
キスだけでも盛っちゃう俺は程好く勃起。
先輩が受験受験言い出すまでは毎日セックスしてたんやもん。しゃーない。
しゃーない。
ちらと見れば、無防備に横たわる愛しいひと。
その寝顔を見るだけでレツジョーなん、芽生えまくり。
セックスしたい。
ホンマはな。どっか鍵のかかる部屋に閉じ込めて、俺だけしか見えんようにしたいんやで。抱き締めて、アソコから俺の精子全部ぶちこんで、男だから孕むことなんてないことくらいわかってるけど、それでも生物の倫理ぶち破って自然の道理に逆らって孕んじゃうくらい。注いで、イカせまくって俺なしじゃいられなくしたい。
なんて。
どんだけあんたが頑張ってるか。
知ってるからせんけど。
出きるわけ、無いんやけど。
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