第2章 レンタル勇者

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  ―――勇者  それは、総人口100億人と言われているこの世界に、たった100人ほどしかいない超エリート騎士達のことである。仕組みとしては、国王が認定した魔王をたった1人で倒すことによって、その『勇者』の称号が得られるのだ。そして、その称号は騎士の階級の中でも最高位であり、冒険者達にとっては永遠の憧れでもあるのだ。  そのため――― 「ちょ、ちょっと待ってくれよ父ちゃん。そ、そんな凄い人、どうやって手に入れたんだ!?」  このように一介の冒険者でしかない俺が狼狽えるのも無理はなかった。 (こんなちっぽけな店に勇者様が来るなんて―――というか、商品として家に来るなんてありえない!!)
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