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女の子の―――つまり、女性の勇者というものは、100億の人口の中の100人ほどしかいない勇者の中でも、10人もいないと言われている超々稀少価値の高い存在なのである。生きている内にお目にかかれたら超ラッキー! という感じの代物なのだ。そ、それなのに……
「マジで、意味分かんねーー!!」
今まで勇者となど縁も所縁もなかったこの貧相なレンタルショップに、その超々貴重な女の勇者様が来られたという事実に、俺は過去最高の驚きを見せた。というか、どんな凄い冒険者だって俺と同じ反応をするに違いない。きっと。
「まっ、とりあえず見てみてくれや。お~い、シズクちゃ~ん」
さっきまで俺の動揺にゲラゲラと笑っていた父は、今度は俺の渾身の叫びをスルーしてその子の名を呼んだ。すると―――
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