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と、おっと、そういや大事な自己紹介を忘れていたな。
俺の名は、一橋・テオ。現在16歳の中級冒険者で、親父の店の売り上げ貢献をしながら国家騎士を目指している男だ。
因みに、親父の名は一橋・ランドルフ。以後、お見知りおきを!
「まあ、そう怒るなって、テオ。今日はとびっきりの新商品を入荷した所なんだから。フッフッフ」
「え、マジで! って、いや待てよ。そんなこと言って、また前みたいにスライムすら切れない魔法の剣とかはやめてくれよ」
何かを思い出したかのようにそう言って不敵な笑みを浮かべて笑い始めた父に、俺はこの間の出来事を思い出してそう切り返した。
父が、知り合いの鍛冶職人から譲り受けたある魔法の剣のことなのだが、その剣は魔法の剣と呼ぶに値するのかどうなかすら分からないほどの魔力しか秘めておらず、最下級モンスターの『スライム』すら切れない代物だったのである。
今も『1日100円~』借りることが出来るみたいなのだが……
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