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「ダメだ、もうお手上げだ。いい加減何なのか教えてくれ」
と、両手を挙げて降参した。
すると、それを聞いた父は、悪魔並みの薄気味悪い笑みから天使のような笑顔に切り替えて……
「まあ、聞いて驚け……」
と、前置きし、こう叫んだ。
「『勇者様』だ!!」
それを聞いた俺は、
「へ~、勇者様かぁ。勇者様、勇者様ね~。 ……って、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!? ゆ、勇者ぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
『開いた口が塞がらない』という現象を、生まれて初めて体験したのであった。
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