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「 そりゃ何だって食べるさ 部屋の中なんて知らないだけで結構色々いるんだよ 1匹でも見慣れない虫を目撃したらそこで繁殖してる可能性は充分あるからね とくに羽根のない奴 」 「 やめてくださいよ 怖いじゃないですか 」 「 ダニが内側からゆっくり食べてたかもしれないしね からからの虫なんてホコリと大差ないだろう 有機体なんていずれ分解され消滅する定めなのさ 」 「 なんか納得できません 」 「 月夜君の他人の腕子さんと同じだよ 」 「何が同じなんです 」 「 肝心要の最後の何行かが抜けている 世の中の不思議な話なんてだいたいそんなものさ カメ虫も最後の何行かを月夜君が知らないだけなんだよ 」 「 それってなんか淋しいですね 」 「 そんなもんだと割り切るしかないよ 今度 天井のカメ虫さんってゆう怪談を書けばいいじゃないか 」 「 それなら最後の数行は今度は私が付け加えます 」 「 なんて書くんだい 」 「 カメ虫さんは転生して私のストーカーさんになるんです そして陰ながら私を見守り続けるんです 」 「 なんか怖いよ 」 「 ここのストーカーさんは私を見守ってくれないんですか 」 「 もちろん 今日のブラはピンクのかわいいやつだ 」 「 へ へっ 変態野郎 なんで知ってるんですか 」 「 さっきしゃがんだ時 上から見えたから 」     
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