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天井に緑色の1センチほどの物体が見える。いつからだろうか、定かではない、ここ最近のことなのか、それともかなり以前からなのか。
この1Kのマンションに越してから一年ほど経つが意識したのはつい最近なのでやはり最近のことなのだろう。
それは緑色のカメ虫だった。
「 店長 聞いて下さい 」
ここは都内の外れに位置するコンビニエンスストア ”セブンスマート” の店内である。私の名前は鳥迫月夜19才 フリーター 彼氏ナシ である。えっへん。
「 どうした月夜君 聞いてやるよ 」
そしてこの男性は … 店長だ。ちょっと見 メタルバンドにいそうな出で立ちをした長髪野郎だがそんなことはない。ただの店長だ。
「 天井にカメ虫がいるんです 」
「 死んでんの 」
「 なっ なっ 何でわかるんですか 私はただカメ虫がいるって言っただけですよねぇ 死んでるなんて一言も言ってないですよ あなたエスパーですか それとも私のお部屋をこっそり監視しているストーカーさんですか 訴えますよ 」
「 あのねぇ 」
「もしかして今日の下着の色とかチェックしてないでしょうね 」
「 今日は薄紫のかわいいやつ 」
「 へ へ へ 変態野郎 」
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