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「 …… で その後どうなったんです 」
「 それがさぁ 僕の腕だったんだ 」
「 へっ 」
「 なんか変てこな姿勢で寝てたみたいでさぁ 片腕が完全に痺れて胸の上に乗ってたんだ それが重たくって無意識にはねのけたら痺れて感覚がなくなって冷たくなった自分の腕だった 固まってたからはねのけても元の形に戻って胸の上に帰って来た それを居るはずのない他人の手だと思ってしまったって訳だよ 」
「 なんじゃそりゃ 店長 月夜の涙を返して下さい 」
「 でもね月夜君 僕がもしビックリしすぎて意識を失ってたらどうなってた 」
「 気絶してたらって事ですか そしたら次に目覚めた時はもう腕は痺れてないかもですね 」
「 そう その場合 僕の胸に落ちて来たのは他人の腕のままなんだ 自分の腕だと確認して無いからね 痺れた自分の腕だったなんて推理はなかなか出来ないだろう 」
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