一杯目

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「おはようございます」  気が付けば店のカウンターの前に立っていた俺。  ほぼ毎日のように、同じ時間に行くせいか、すっかりお店のスタッフの人には、顔を覚えられてしまっている。  特に、声をかけてきてくれるのは、店長さんらしい、ハーフのイケメンさん。  見上げてしまうくらい背が高くて、 シルバーブロンドの長い髪を一つに縛ってる。  男の長髪ってどうなんだろう、って思うけど、この店長さんだったら、アリだ。  今日も、眩しいくらいのイケメンに、ニッコリ微笑まれて、俺の方がクラッとしそうになる。男でも、この人くらい綺麗なら、俺じゃなくたって、そうなるに決まってる。
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