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自分の席へと戻って、のんびりと遅めの朝食を食べる。
仮眠はとってはいるものの、夜勤明けだから、カフェオレを両手で持ちながら、ボーッとしていると、テーブルを拭きに来た人がいた。
「寝不足?」
いきなり声をかけてきたのは、なんとホワイトさん。
「えっ」
それに驚いて、また思い切りビクッとなってしまう。そのせいで、カフェオレがテーブルの上に少しだけ零れてしまった。
「あ、すみません」
「いえいえ、こちらこそ、急にお声掛けしたから」
ホワイトさんが申し訳なさそうに、零れたところを拭いてくれる。
身体が近くなったせいか、ホワイトさんから、ふんわりといい匂いが鼻を掠めた。爽やかでそんなに甘ったるい香りじゃない。
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