一杯目

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 そういえば、ここのカフェに来てすぐに、ああ、すごいイケメンがいるな、とは思ったのを思い出した。 「俺、夜間の勤務なんで」 「ああ、だから、この時間なんだね。お疲れ様」  ニッコリと笑うホワイトさんに、俺の方が目が釘付けになる。  やっぱり、ハーフでイケメンは迫力あるなぁ、と思っていると、カウンターのほうが忙しくなったのか、ホワイトさんがチラリと視線をはずした。  おかげで、俺の方も身体の力が抜けてホッとする。 「じゃ、また来てね」 「は、はい」  爽やかな匂いだけ残して、ホワイトさんはカウンターのほうへと戻っていく。 「……ヤバイ、すげー、かっこいい」  ポツリと、そんな言葉が零れてしまった俺なのであった。
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