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「ナミちゃん、何頼む?」
「んと、カフェオレお願い。あと、サンドイッチ」
「おけー」
俺の方を見もせずに、彼らはさっさと注文しにレジに向かっていく。
こいつら、ここでそのままランチってことだろうか。せっかく、のんびりホットミルクを味わうつもりでいたのに、なんか予定が狂ってきた。
「上原くんは就職決まった?」
小首を傾げながら、どこか期待を込めたような眼差しで言う彼女の声と顔つき。
俺は不意に思い出した。
それも、あんまりいい思い出ではない。
自然と口元が歪みそうになるのを、俺はなんとか抑え込んだ。
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