四杯目

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 そういえば、あいつらは、あの時いたやつらなんだろうか?すでに二月に入っているというのに、大学四年の彼女たちが、どうしてここにいるんだろう。  まぁ、彼らがどうなろうが、俺にはどうでもいいけど。 「まぁね」  彼女に今の状況を詳しく話す気にはなれず、さらっと肯定だけはする。  実際にはバイトの立場だし、大学自体、休学中の俺が就職なんかできるはずもない。  そもそも、週一しか一緒にならなかった彼女が、よく俺の名前なんか覚えてたな、と不思議に思いながら、俺はピザパンにかじりついた。 「やっぱり、さすが上原くん。そういえば高田教授がね……」  何がさすがなのか、わけわからん。
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