四杯目

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 その後も彼女は何やら色々話しかけてきていたが、右から左へと聞き流し、俺は生返事を返しながらピザパンをもそもそと咀嚼する。  出来立てだったはずなのに、もうチーズが冷えて固まりだしている。一気に美味さが激減だ。  このまま、こいつらと話をしてると、ホットミルクの美味さすらも味わえなくなる。  さっさと食い終えて、ここから逃げるに限る。俺の中のもう一人の俺が囁くんだ。早いところ逃げろって。  ピザパンを食い終えると、後は残ってたホットミルクを飲み干すだけだ。  ああ、本当に、残念だ。せっかく、ハチミツのまろやかな甘みを、美味しく味わうつもりだったのに。 「ナミちゃん、お待たせ~」  男たちは俺のほうを見もせずに、彼女の頼んだカフェオレとサンドイッチが乗ったトレーと、自分たちの飲み物を持ってきた。
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