四杯目

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 そこには案の定、目を爛々と輝かせてカウンターの方を見ている『ナミちゃん』。明らかに、ホワイトさんを見つめてるのが俺でもわかる。  当然、その様子に気付いた隣の席にいた男二人は、一気に不機嫌そうになった。  彼女のターゲットロックオン、みたいな様子を見れば、彼らが不機嫌になるのもわかる。完全に自分たちの存在が完全に忘れられている、と感じるだろう。  男たちの舌打ちでもしそうな雰囲気に、俺だって居心地悪く感じる。 「ねぇ、知り合いなら紹介してよぉ」  ホワイトさんを見つめたままの彼女の強請るような声。  俺的には大した知り合いでもない『ナミちゃん』に、どうしてホワイトさんを紹介しなきゃいけないんだ、と苛立たしく思う。  俺は、残ってたホットミルクを一気に飲み干した。 「ねぇ、上原くってばっ」  少し声高になった彼女の言葉を無視して、ムッとしながら食べ終えたトレーを手にして立ち上がった時。 「上原くん?」  少し驚いたようなホワイトさんの声が聞こえた。
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