四杯目

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「よく朝にいた女の子は?」  名前覚えてないのを申し訳なく思いつつ聞いてみると、彼女は彼女で本店に研修に行っているらしい。 「次期店長候補なんでね」  そう言って、バチンという音がしそうなウィンクをしてみせた。  ということは、ホワイトさんの代わりにあの店の店長になるんだろうか。凄いなって、思う半面、ホワイトさんがいなくなっちゃうのか、と寂しくなる。 「ああ、でもあの店のじゃないよ。新店が別に出来るんだ。そこに彼女が行く予定。まだ、少し先だけどね」  俺の気持ちが伝わったのか、ホワイトさんが笑いながら教えてくれた。俺って、そんなにわかりやすいんだろうか?なんだか恥ずかしいぞ、俺。
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