閑話:ホワイトさんの甘いため息

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 私はスタッフルームの中でパソコンの画面のシフト状況を睨みながら、どうしたものかと考えていた。 「佐藤さん、来週一週間、私がいなくても大丈夫かな」  ショッピングモールの中にあるこの店は、場所柄なのか、学生のバイトよりも主婦の方々のパートが多い。運よく、経験者も多いおかげで、開店して一年ちょっとではあるものの比較的うまく回ってる。  立花さんの次にパート歴の長い佐藤さんは、ちょっと考えた様子だったが、ニッと笑って答えた。 「まぁ、なんとかなるんじゃないですか。これが春休みの時期とかだと厳しいですけど」  ちょうど閑散期ということもあり、客足もそれほどでもない。新人のバイトがいるわけでもない。 「じゃぁ、申し訳ないけど佐藤さん中心で一週間、なんとか乗り切ってください」 「まかせてくださいよ」  肝っ玉母さんのような佐藤さんに、内心、ホッとした。
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