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教室に着くとほとんどの人が集まっていた
よくあるグループで輪になって話している
勝輝の机は窓側の一番後ろの席で、自分の机に行きカバンを横にかけて座ると前の席の人に話しかけられる
?「おはよう」
勝輝「あー……智也(ともや)か。おはよう」
智也「あーってなんだよ……酷いなぁ」
勝輝「今日は早いんだな」
智也「まぁな。さすがに新学期早々遅刻はまずいだろ」
勝輝「新学期早々じゃなくても遅刻はしないものだがな」
智也「そりゃそうだ。遅刻する奴の顔が見てみたいぜ」
勝輝「…………鏡見たら遅刻する奴の顔が見えるかもな」
智也「そんなことないだろう」
勝輝「お前が遅刻する奴なんだよ」
智也「違ぇよ!俺のはギリギリセーフだって」
勝輝「まだそんなこと言うてるのか。1年の時遅刻が酷くて留年しそうになってたのは誰だよ」
智也「誰だろうな~」
勝輝「……ったく。今年は大丈夫なんだろうなぁ?」
智也「おうよ!俺の家には叩き起してくれる奴がいるからな!」
勝輝「……それって……」
智也「……もちろん?」
智也は勝輝に何かを訴えるような目を向けていた
勝輝「……俺はお前の家に行かねぇぞ」
智也「なんだよー。家族見てぇなもんだろ~?」
勝輝「違ぇよ。俺に甘えてんじゃねぇよ気持ち悪いな」
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