今の自分は、おやげねえことに。

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5日かけて5L抜いてもらって。体格にもよるというが5リッターは多いね、重かったかな。重い軽いと言うことは感じられないが、よくもまあ溜まっていたものだと、自分でも感心する。   おじいさんの幻想だけれど、100パーセント。心身共に萎えてる時に、若い沢山の天使たちに会えた思いがした。それはあなたが勝手に思い込んでることで、私たちは使命として生命を守る高潔な信念で、患者と向き合っているんです。うッツ、その通りです。そうそう。でも。昨日までの苦しさから抜け出せて、今日は別人のように快適なんです。わき腹にホースはつけてますが。この180度の変化は、素人の私は、天使の魔法とでも形容したいほどの感動なのですよ。  それこそ1時間前いや30分前まで、ハアハア言っていた。荷物2個バッグ普段なら持てるのに、病棟案内の方にもって頂いて、この身一つ動くのもハアハアいっていた。そして病室に案内されて、病院のパジャマに着替えて、ベットに座り呼吸を整えてる頃に、昨日の外来の担当された先生とあと2人ほどお出でになり、処置をすると告げられた。ここでだ、この今いる自分のベットで。防水シートを背とベットの間に入れて、高さ1,5メーターで縦横1メーターほどの処置キット、超音波のモニターやその他の手術危機がコンパクトに収まっている、で場所を確かめ局部麻酔で、右前のわき腹に穴をあける。とすぐに胸膜内からオレンジ色の液体が取り付けたホースを伝い、体外に。その先にセットされた計量装置にほとばしり出てみるみる増えてゆく。  痛みはと問われるが、幸い無い。有り難い。ホースをつけてる穴の痛みはない。後どの位あるかわからないけれど、3リットル位かな。そんなにここにですか。色から血液ではなさそうだが、調べてみるから。ありがとうございます。呼吸が楽です。そうよかった。  こんな大変なことをしてくれたのに、平素の仕事の一つだよ的な対応がすごい。息が楽、よかった。であと4日かけてトータル5リッター抜けた。その後量は減り、結局穴をふさぐまで、あと2日過ごしたがほとんど出なかった。ミネラルウオーター2リットル入りボトル1本でも重いのに、5リットルも。右胸に重さは感じてはいないが、肺と胸膜の間に5リッツトルも水がたまれば、肺も膨らめないだろう。
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