今の自分は、おやげねえことに。

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寝られないとき夜11時とか12時とか。ベットには横になってはいるが、カーテンの外をライトの筋が動いてくる。看護師の夜勤の人が巡回に来てくれているのだ。勿論ナースコールはあるのだが。配慮が行き届いている。  自分は朝5時に点滴があるとして、夜の看護師さんの始業時に体温酸素血圧測定に来られて予定を教えてくれる。当然のように朝5時寝ていても、点滴します、と小さく告げて手際よく進める。あとできます、と言い残してすぐ去る。睡眠の邪魔にはならない。  お風呂の設備もあったし、シャワーも。体をふく熱いタオルは常時ウオーマーにはイッツていた。2、3日はベットとトイレ往復位でじっとしていたが、少し良くなると動き出して。探検に行く。熱いお湯、ホットタオルがあるぞ。顔や体拭くだけで、すっきりして気持ちいい。足も手も。  星が見える。早く目が覚めて、窓のカーテンを少しだけまくってみる。朝6時の2月初め。きつい冷気がさっと飛び込んでくる。が、ここに入院してから、と言うよりこの病院に来てから、熱いあついというのが正直な自分の感想。  1月30日入院のつもりで来て、外来で診察してもらったのだが、院内が厚い熱い。呼吸器内科の前に患者さんが大勢座って順番を待ってられるのだが、みんなそれぞれコートを着ている。自分はと言うと暑くてコートは勿論毛糸のカーデガンも脱いで、長袖シャツも腕まくりの状態で。  翌日の入院手つずきでも熱い熱い。それに苦しい、呼吸が。病室について着替えるも、パジャマの上は着られない、暑くて。半袖の下着のシャツ姿で鎖骨バンドをしている。丁度たすきの様に、胸を張らせて姿勢をよくさせている。勿論鎖骨と胸と肩をソフトに固定してくれていて、体を動かしているのにとてもラクダ。  今は、このベットの上にいるのが自分であるから。 夜寝る時はさすがに上のパジャマも着る。が最初の2日くらいは暑くて羽毛布団はかけなかった。院内のエアコンが快適すぎるくらいだ。  ここはカーテンにより十分なプライバシーが守られていて、カーテン一枚となりは別の世界だ、当然だあるが。だから後の5人がカーテン内で個人の生活を置くっつてる間に、先生が自分の所に見えて、まだ水でそうだね、今4りっとるか、まだでるなあ、おおいなあ。
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