今の自分は、おやげねえことに。

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看護師さんの巡回検診でも、お熱お願いします。指に、ハイ、酸素。ピッピッ、ハイなりましたんで何度ですか。7度8分です。今朝は高いですねえ。酸素は98でいいですね。血圧測りますので。こちらのうで、そうそう。145の77、ちょっと高いですかねえ、いつもですか。 こんな会話は部屋中に響いてしまうので、耳をそばだてて聴いてる人はいないだろうが、自分としては病状等についての話は部屋中に聞こえてしまうことを知っていた方が良い。他の同室の方と先生との話も同じことだ。  毎日面会はオーケーで、平時午後2時からで、みんなよく面会に来る。ご主人、お父さんが入院していれば心配だろう。メールがあるとはいえ直でと言うのもよくわかる。どにちはおひるころからよいはうだ。着替えを取りに凝られたり、。近々の話をされたり。基本カーテン内での面会で、でも声は部屋中轟く。必要に応じて小さくなるが、普通はそのまま響く。  ある日、きょうはCTがあると、朝の看護師さんから聞いて、時間んだから行くようにいうので点滴キットを押しながら、1階のシーテイー室に向かう。入院用のエレベーターは皆さん患者さんで1回の検査室にたくさんの人が検査に向かう、外来の人も当然検査を同じところで受ける。自分の格好は入院パジャマ姿。点滴パックが吊り下げられて右手に点滴中の、点滴吊り棒の根本には胸から出た水をためるタンク、正確に目盛りが刻まれている、が積まれていて。  すでに3リッター出たので新しいタンクに変えて、今1リッター出ている。入院4日目で4リッター出て、まだあるよと言われた。そのタンクと、右わき腹からのホースとともに行くのだ。外来の人が見ればどう思うか。体から管が出てる。痛そうだとか大丈夫かな外れないかな、とか、気持ち悪いとか。しかたないよねえ、病院だから治療中だから。  ケータイを最近スマホにした。そしてここで大いに役立った。簡単に考えていた。Wi-Fiついてんだろうと。で早速パソコン開いてもネットがだめだった。折角重いのを無理して、しかも呼吸困難な時に持ってきたのに、無用になった。子達が来たときに持ち帰ってもらおう、と放って置いた。自分で用意したパジャマや厚手の防寒具類もここでは不要なので。バック1つ分あるから、これと一緒にもって帰ってもらおう。そう決めていた。
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