今の自分は、おやげねえことに。

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猫が急にこんな症状になること自体ビックリする飼い主で、大丈夫かなとけが人の自分が猫の心配をかなりしていたように思う。当たり前のことだが。 怪我と関係ないが約一年前、6年連れ添ったころラブのクーちゃんが逝去して、暫らくペットロス状態だったなあと思い出される。 そんなことが続いていたので、疲れかなあと今回の症状を自分の素人考えでは、思っていた。  そして、自分としては余程症状が悪くならないと病院にはゆかない人なのだけれども、今回はすぐ楽になりたい、薬でも注射でもいいから、楽になりたいという気持ちで、近くの町医者に駆け込んだ。 今はやりのインフルエンザかなと、心配して鼻に綿棒を通す検査してもらって、陰性。 聴診で胸を見てもらい、左胸の何か所か、聴診器がスムースに移動して、右胸に聴診器が移って、一番目で手が止まる。若い女の先生だったが、「すぐ、レントゲンとCT撮ってください。」という。 ハアハアいう苦しい呼吸の症状を示している肉体的苦しさと、なんだろうどうしたんだろう大変な病気になったんだろうか、どうしようという精神的不安とが、急上昇気流になり足元から体の中を突き抜けて頭の芯まで、一瞬のうちに体内を何かが通過するのを感じた。そうとうな重病かなあ、症状的にも今までないことだし、病名もわからないままの検査に行くのも、相当参ってしまう。 顔も体も熱い熱い。今院内はエアコンが充分効いていて、30度近くある。自分にとっては暑くて暑くたまらないのだ。息も苦しいし。  ctの撮影技師は、撮影後しばらくその部屋に待機するよう求めた。白い壁の部屋で真ん中にCTの装置があるだけ、部屋は以上に熱い、狭いところに閉じ込められた感があり、閉所恐怖症になりそうで、片時も忘れられない呼吸の事、呼吸呼吸、苦しい。で数分後に「急いで内科の診察室へ戻って。」と、あわてた感じで伝えてくれて。ゆっくりゆっくりとしか歩けず、異常に熱い院内の通路を内科の診察室に向かう。「失礼します。」 先ほどの女性の医師は画像を見ながら、わけのわからんことをたらたらと言い出して、大きい病院を紹介しますからすぐ行ってくれと宣告する。医師の左後ろには3人ばかりの看護師と1人の事務風の男が立っいて、物珍しそうに見ている。  
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