今の自分は、おやげねえことに。

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 あとどのくらい溜まっているか不明だが、レントゲンからしたら右胸のほとんどに水が映っているそうなので、3リッター位は出るだろうとのお話だ。3リッターも重いのに。よく溜まったもんだなあ。溜まってるのは早く抜いてスッキリしようと思うんだが、急に抜くと肺に悪いからと、少しずつと言うことで、今日は午前500㏄、午後同じだけ抜いて。それでも驚いたことに最初の500CC抜いてもらって、?のように呼吸が楽になる。  まだまだでるね、かなりの量。女性の先生がお告げの様におっしゃったのだが、自分としてはこんなに楽になれて、ありがたい、と感謝するくらいの気持ちでいた。先生たちのお陰だ。しかもちょい先ほど入院して、もう呼吸困難が解消されて。こんなうれしいことはない。。 ?のように呼吸が楽になる。何これ、何々。  気持ちが前向きになる、元気が出て。ちょい前まで呼吸の事ばかり考えていて、苦しい、もっと空気を吸い込め、呼吸呼吸、と。一日中呼吸の事、それ以外考えられずに、くるしいので呼吸の事を考えざるを得ない、苦しいので仕方ない、何とか空気を吸わなくては。  で今は、あっと言う間に息苦しさから解放された。あっと言う間と言うのは、今右わき腹に穴をあけて胸水を体外に排出するのだが、そういう処置も勿論初めて、麻酔してわき腹に穴をあけるのがすぐ近くで、見えないけどそうされている。かなりびっくりして、大丈夫かいたくないかちょっとおどおどする。そんな不安を抱える自分をよそに手際よく穴があけられてチューブが差し込まれて、容器の手前のかんしを緩めると、右横のホースから溶器の中に液体がほとばしるよう出て、すぐに500ccに達する。  止めて、午後また抜こう。この500ccの排出に、そう時間を要さなくてすぐだった印象で、これが本当にあっと言う間の処置。そしてなんだか急に呼吸が楽になり始めて。呼吸しなきゃあと言う意識しなくても息が吸えることの喜び見たいなのをしみじみ感じた。先生に感謝。  これが終って初日のお昼ご飯となる。係の人が部屋に運んできてくれるのだ。楽しみだ、入院してはじめてのご飯。しかも急に楽になってきている、呼吸が。入院はしてるし先生方は近くにおられるし、ナースコールはあるし、これから重病にもし陥っても、安心だ。
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