3話

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だが、きちんと気持ちを整理して、それからでも遅く無い。 こいつのペースに巻き込まれて、結論を急ぐ必要は無いのだ。 別に、この繋がりが惜しい等と思っているつもりは無い。 だから、だからこそ……。 「今度こそ隠している事はないよねぇ?」 「少なくとも糸については。」 「ならいいや。」 俺は戻るねぇといつもの口調で言って先に温室を出た。 残された、あいつが 「やっぱり、この糸には意味なんか何も無い。」 そう自嘲気味に言っていた事を俺は知らない。
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