1話

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だが、俺の部屋は駄目だ。糸が繋がっている事がばれてしまうから。 こんな話、見えない人達の前でしたら頭がおかしくなったと思われますよ?そうたたみかける様に言うと「わかった。」と返事をされた。 役員専用階へエレベーターを進める為のカードキーを投げる様に渡されて、夕食が終わったら来るように指示をされた。 彼は、もう一度、指から垂れ下がる糸を見た後踵を返し去って行った。 俺はただその場で暫くの間自分の指から伸びる純白を見つめていた。
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