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しかし、同居をするということは、毎日顔を合わせ同じ空間を共有するということで、自然と家族の密度が濃くなっていくのです。
今ではじいちゃんがお風呂に入ると、「一緒にお風呂に入ろう」と誘われていなくても、
「じいちゃん、ぼくも入る」
とじいちゃんが一人で入っているお風呂に遠慮なく入ってきます。
孫は、お風呂につかりながら学校で勉強したこと、友達のこと、先生のことなど今日あった出来事をじいちゃんにたっぷりと話します。
じいちゃんはもう76歳です。
76歳のじいちゃんは食べる事も旅行をすることも、もう心の底から楽しめるものがありません。
これから何年生きていけるかはわかりませんが、じいちゃんはこれからの人生の最大の楽しみを見つけました。
孫が1日の出来事を話してくれるお風呂タイムが、じいちゃんにとって最高のしあわせで楽しみの時間です。
じいちゃんは、この子が一緒にお風呂に入ってくれている間は生きていたいと思っています。
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