きっと君は気づかない

5/8
前へ
/8ページ
次へ
 はあ、とため息をついてから二階に上がって適当に一枚取りだし、洗面所に戻ったところで。 「あ、ごめん」 「ん。ども」  当然のように無造作に伸びてきた手が、バスタオル取ってから扉を閉めた。 「……」  半裸の永太がいた。ズボンは履いていたから、セーフだと思いたい。元バスケ部だったからか、一応腹筋割れていたんだとか考えちゃったけど。  ていうかまさか濡れたまま服を着たのだろうか。どんだけ大雑把なんだいいのかそれで。 「……終わったら、教えて。次入るから」 「うーい……」 「……」
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加