エピソード1

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お母さんは、壊れてしまった。 一日中部屋に、こもって出てこなくなった。 私の声も、届かない。 あれから、10年以上も、経ったのに お母さんは、笑わない。 私は、あれから、1人だ。 お父さんの生命保険(せいめいほけん)のお金で 今の暮らしが、出来ているのは、皮肉だ。 この家から、引っ越した方が良いと、言われたが お母さんが、出ていかないと、断った。 家のローンは、生命保険で、支払うことが 出来たらしい。 お母さんの弟で、私の唯一の癒しの存在の田所 (たどころしゅん)にいちゃんが、教えてくれた。 お母さんの弟だけど、私と一つしか年が違わないから、叔父さんというより、お兄ちゃんみたいな存在で、私の大切な存在だ。
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