お願い5 今度は俺が

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「おはようございます」 次の日、結花は事業部に入るといつも通りを装い笑顔を向けた。 「おっ、小松おはよう」 「結花ちゃんおはよう」 その声に結花はにこやかに頭を下げながら、デスクに座ると真っすぐとパソコンに向き、見えない場所で軽く息を吐いた。 少し気を緩めていた結花は、横からの声にハッとして顔を向けた。 「ゆかちゃん、今日は、営業部の本宮さんの送別会出席よね?」 「はい」 先輩社員からの問い掛けに、咄嗟に返事をした物の、内心は晃と顔を合わせる場所は避けたいというのが本音だった。
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