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お願い2 気づいてしまった事
(やばいよね……2度とするなって言われたのに……結局言えてないよ。でも今日主任いなかったし……)
「おい!」
結花は、後ろから何かが当たる感覚で後ろを振り向いた。
そこには、書類を結花の頭の上に乗せている晃がいた。
「主任!!」
今恐れていたことが現実になり、慌てて結花はパソコンを隠した。
「もう、今武田に聞いた」
「……すみません。言おうと思ってたんですけど……」
バツの悪そうな結花の表情を見て、
「あれだけのメッセージ送ってこれるなら、この事もいえるだろ?残業や仕事内容を把握するのも上司の役目なんだから」
呆れたように言って、晃は結花の隣の席に座った。
「ほら、半分よこせ」
「でも……」
「でもじゃない!早くしろ!」
少し口調のきつくなった晃の言葉に、
「はい!」
ビクッとして返事をすると、入力の書類を晃へと渡した。
「30分で終わらせるぞ」
ざっと目を通した後、晃はそう言うともうパソコンを操作し始めていた。
そんな晃を眺めてしまっていた結花の額を、晃はベシッと叩くと、
「早くやれ!」
「は…はい!」
勢いよく返事をすると結花は慌てて仕事を再開した。
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