遥か彼方からの風の噂

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「ああ……僕もニュースの一報を聞いた時は、アメリカ人特有の異常なまでの興奮の一部と見ていたよ。。。だけど、今回は違うね。  はっきりは言えないけど、勘と言うのかな……? これまでに幾度となく経験して、研ぎ澄まされていると思う僕の第六感(シックス・センス)が、僕に真実を教えてくれているよ。。。」  言葉ではいくら、この内なる興奮を伝えようとしても表現しきれない部分がある。人は、それを伝えようとする時に「神」の名を口にする時もあるだろうが、こう言う言葉もある。「(なんじ)、神の名を(軽々と)語ること無かれ」と。 「フフ……コウメイはその程度か。俺はもっと感じたよ。そうだな、俺がこの言葉を使うのは何年ぶりになるだろうか……だけど、今回は躊躇する事を禁じざるを得ないね。  俺は、第七感(セブン・センシズ)で感じたさッ!」 「……ちょっ、おまっ……  第七感(セブン・センシズ)って……ッ!」  僕は知っている。タカアキが第七感(セブン・センシズ)を使う時の覚悟とそれに伴う本気(マジ)っぷりは、計り知れない……
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