04;スライムのレベリング

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パチパチと木の燃える音が暗闇の森に広がる ハルトの本当のステータスを見せてやったら、 一角うさぎのルシフは黙ってしまった 恐怖で震えててもいた。 「之奈」 スライムを撫でるハルト 「俺だと分かってついて来たのか?」 細く立ち上がるスライム 「そうか・・・」 じっとスライムを見る ちょっとピンクに変わるスライム 「変化(へんげ)のスキル頑張って取らないか?」 プルプル震えるスライム 「レベル100で変化(へんげ)のスキル、今まで捕食した物に変化できるスキルが手に入る」 びくっとルシフが反応した 「なんでそんな事知って・・・」 「そりゃ情報を貰ったからだよ・・・ゼウスに」 「そんな・・管理者しか情報は見れ・・・・」 「本当に頭悪いな、今はゼウスがこの世界の管理人、補正は都度お願いしてる」 「くっ・・・」 「しかし、低級モンスターの殆どにレベルの上限は設けてないんだな、唯一あるのが、お前の一角うさぎなんて笑えるわ!」 「低級なんて、直ぐ他のモンスターや人間たちにレベル上がる前に殺されるから・・・一角うさぎは他からパクってきた情報のまま、直すの忘れただけで・・・」 「ふうん、さて、明日は少し遠くに行くぞ」 「なんだよその興味ない返事は!・・・俺はレベリング出来ないのに」 ぼそっと呟いて眠りについた 「之奈、準備良いか?」 「??」 ルシフはハルトの声に気が付いて目を覚ます 「さて飛ぶぞ」 桶に入れたスライムを抱えて、足を踏ん張ってジャンプの体制に入っている 「おっおい!」 叫ぶルシフ 「?なんだ?」 「俺は?」 「?知らない!じゃな」 「ちょっとちょっと待て!」 「何だよ!」 「俺、このままだと死んじゃう」 「そうか?じゃな!」 「まてまてまて!俺も連れてけよ!」 「なんで?」 「え?」 「之奈は友達、お前は敵!   以上!   じゃな!」 「まてまてまて!見捨てるなよ神だろ!」 「神なのに酷い仕打ちをしてきた奴に言われたくないな」 「ぐっ・・・・それでも・・・つれてけ」 「人にものを頼む態度じゃ無いな」 「ぐっ・・・お願いします連れて行ってください」 「言葉だけか?」 がばっ ルシフは、角を刺すように地に顔を擦り付けて 「お願いします、何でもします、役に立ちます!」 そう言った
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