01;消えた日常

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「おーい!春斗(はると)」 幼馴染の彰(あきら)が教室でぼーと夕日を見ている俺を呼ぶ。 「あっ居た居た!部活に来てないから」 「あっハルト!いたぁ~」 彰(あきら)の後ろから癖毛の可愛い女の子が顔を出す。 「彰(あきら)!、之奈(ゆきな)!」 「部活サボっただろ!?」 「連れてかないとすぐサボるんだから~」 「俺行っても漫画読んでるだけだし」 文芸部の殆ど幽霊部員の俺 「一緒に帰ろうぜ」 そう言われて、鞄を持って二人の元に行く 「どっか寄ってく?」 「あっ本屋に行きたい」 そう彰が言う 「あっ私も行きたい」 「俺パス!帰って寝る・・・」 「もう、付き合い悪いなぁ」 「途中までは一緒に行こうぜ」 之奈が頬をふくらます 3人で途中の交差点までくだらない話をしながら歩いた 「じゃ、本屋こっちだから、また来週ね」 「おう!」 二人と別れた俺は歩道橋を上る、歩道橋の中ほどまで来たら キキー! 「キャー」「うわぁー」 ドーン!ガッシャーン! 二人と別れた方向から悲鳴とブレーキの音が鳴り響く 「おい!まさか・・・いまの悲鳴・・・」 慌てて引き返す階段を急いで降りて音のした方に行くと 悲惨な光景が目に入った。 「彰!、之奈!嘘だろ・・・」 煙のあがったトラックの下に、二人の無残な姿があった。
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