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「ど・う・し・て、魔獣・を倒さ・ないの・・・?」
「魔獣でも敵対しない者を攻撃する必要は無いだろ?むしろ俺のサーチではお前の方が敵認識なんだが!?」
「!・・・」
「スライムの方が知力もレベルも上、敵わないよな~」
しばらくすると声も出せなくなり、エルフの女は完全にスライムに捕食された。ハルトはその場を離れる、しばらくすると少し開けた所に出た。
「いつまで着いて来るんだ?」
振り返ると先ほどのメルトスライムがハルトの後ろを着いて来ていた。
「知性は高いようだから、俺のレベルが分って襲ってこないんだろうが、隙を狙っているのなら止めとけ、感知以上の力が俺には有る、お前では俺には敵わない」
ぶるぶるとスライムは震える
「何か言いたいのか?・・・音声器官が無いからしゃべれないか、じゃあ、うんといいえで答えろ、うんは細く立ち上がって、いいえは平たくなれ」
スライムは細く立ち上がった。
「着いてくる理由は、俺を襲う気か?」
平たくなるスライム
「俺に興味がある?」
細く立ち上がるスライム
「・・・・知力はかなり高いな、ちょっと待て・・・・」
(ゼウス、この世界の魔獣の情報を流してくれ、他にもこの世界のデータを世界図書館に入れといてくれ)
<世界図書館に新たな情報が入りました>
「なるほど・・・面白い、スライムがここまで出来たら楽しいな」
ゆらゆらと体を揺らすスライム
「此処で野営するか、火は大丈夫か?」
細く立ち上がるスライム
何処からか石が現れ簡易かまどが出来上がる、木の枝や草も現れた、そこに火をつけるハルト
「結構狩ったから食料はたっぷりある、お前は何か食べるか?さっき変なの食べたからお腹一杯か?」
ストレージから大きな獣馬をだす
「食べれたら食べろ」
そう言ううとスライムは、馬に巻きつき捕食して行った。
ハルトは串に肉を通し、かまどで焼いていく
「お前にこんな事言ってもしょうがないけど、数日前に大事な友人を亡くしたんだ」
スライムは捕食を止めてハルトを見た様な気がした、目が無いので見えてるのか分からないが
「大事な友人だった、心のよりどころだった、ショックで大泣きしちゃったよ」
<ピューイ>
スライムから音がした
「ははっ慰めてくれるのか?ありがとう」
焼けた肉を頬張りながら、暗い周りを見ていたハルト
「・・・・」
がさっ
いきなり横からハルトに向かって何かが飛んできた。
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