第1話 プレゼント

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変わり映えのない景色が流れている。 いい加減飽きてきた私は運転をしながら、ちらちらとバックミラー越しの彼女を見る。 ばれないように盗み見ていたつもりだったが、何回目かのそれで、彼女とバッチリ目が合ってしまった。 「なんですか?若葉さん。」 尚子が後部座席から乗り出し、私の耳元で囁く。 いきなりすぐ近くにこられた上に耳元がくすぐったくて、つい赤くなってしまう。 「な、なんでもない…。」 付き合って1カ月。 私たちはとても幸せだった。
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