第1話 プレゼント

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社会人と学生なので、毎日は会うことはできない。 たまに尚子が実家に帰省するときに、ドライブがてら彼女を送るのだ。 迎えに行く時間と送った後の帰りの時間を考えると、2人でいる時間は圧倒的に短いが、それでも尚子に会えるのが嬉しかった。 尚子は後部座席でゆったりすることを気に入り、そこが彼女の指定席になりつつある。 本当は助手席に座ってほしいけど… 側にいてくれるだけでありがたいのでわがままは言えない。 私は運転をしながらバックミラー越しの彼女を見てエネルギー補給していたのだ。
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