第6話 好きの違い

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部屋に入っても尚子は無言のまま。 「尚子…なんか、ごめん。無理やり誘ったけど、やっぱあんまり楽しくなかった?」 恐る恐る尚子の顔を覗き込む。 「…若葉さん、違うの。私が悪いから…」 「??どういうこと?」 「若葉さんがステージの方見て、目を輝かせてて、あーすっごい好きなんだなぁって思って。そしたらだんだん寂しくなってきちゃって…いや、好きの意味が違うとかはわかるよ?でもやっぱり、なんか…私以外の人を見てると不安になるというか…」 いつもはハキハキしている尚子が、しどろもどろになりながら伝えてくる。 それが余計にいじらしく見えて、言い終わらないうちに彼女の体を引き寄せた。
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