第6話 好きの違い

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「もうわかったから。尚子の言いたいこと。」 「…嫌な女だよね、私…」 「私は、さみしいって思ってくれて嬉しいよ。」 「……もうちょっと、このまま…まだ寂しい。」 「ん、いいよ。」 彼女の額にそっとキスをして抱き締めた。 「…若葉さん、好き…」 「ふ、知ってる。」 なんだか可笑しくなってきて笑ってしまう。 「知ってても!好きって言うよ。」 「えーしょうがないなぁ。」 嬉しいけど、私からは素直に言えない。 でもたぶん、そんな私の気持ちも彼女はお見通し。 何も言わずにぎゅっと抱き締めてきた彼女から、なんとなく伝わってきた。
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