最終話 しあわせ

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「いや~Naokoさんすみません、ナツさんも大ファンみたいで、緊張で声が出なくなっちゃったみたいで。」 部屋に戻ってこはるが説明する。 「そうなんですか?ありがとうございます。でも…大丈夫ですか?このままお話させてもらっても?」 尚子はこの信じられないような嘘を素直に飲み込み、心配までしてくれた。 「大丈夫です。私田口が通訳しますのでご安心ください。」 「ふふ、お願いします。」 尚子の柔らかい笑顔は、出会ったあの頃のままだった。 胸がぎゅっと詰まる。
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