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目をキラキラさせて感動するほどのことでもない……と思えど、こう素直に反応されるとまんざらでもない気持ちになってくる。
たぶん、鷹藤君が皆から愛される理由はここにあるんだろう。
私とは真逆だな、と思う。
「高梨さん、すっげぇ頭いい!」
「頭いいとか、そういうものじゃないから。ただ闇雲に探し回っても疲れるだけだし……」
「でも、そのためにオレの行動パターン分析してくれたんだよね?」
「え? ……ま、まぁそういうことになる……かな」
鷹藤君はことごとく私が想像もしない返しをしてくる。
なんでこんな面白くもない私の返事にそんな興奮状態になれるのか、本当に意味がわからない。
「高梨さんってオレに興味ないのかと思ってたけど、そうじゃなくてよかったー!」
はい……? ちょっと待って! なんでそういう話になるの!?
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