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「わっ……私はっ! ぐちゃぐちゃになってるのが嫌だし、でも、皆の前で直すと嫌味だしっ、朝早いからついでに直しとこうって……」
もう何を言っているのか自分でよくわからない。
「落ち着いて。なんでそんなに慌てるの?」
いきなり目の前で自分の恥ずかしい行為を暴露されたら誰だってこうなると思う!
「だって……見られてるなんて、思わない……」
「……そうだよね。ごめん」
鷹藤君はペコリと頭を下げる。それにまた私は慌てる。
鷹藤君が謝らなければならないことなんてないのに。
「高梨さんがオレを分析してくれてるなら、オレもやってみようと思ったんだ。それで、高梨さんの普段の行動とか色々見てた」
「……」
恥ずかしさで顔から火が出そうだ。
まさか自分の行動を他人に見られているとは思っていないから、何かおかしなことをしていなかっただろうかと心配になる。
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