Love Trap

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「でさ、ちょっと面白いことに気付いた!」 「面白いこと……?」  私に面白いことなんて何一つないと自覚しているので、それが何なのかさっぱりわからない。  今度は何を言われるのかと項垂れていたら、耳元で鷹藤君の声がした。 「高梨さん、あまり表情変わらないから感情読めないって思ってたけど、違った」  囁くような声にビクッとして距離を取ろうと思ったけれど、さっきと同じように腕を掴まれて逃げられない。 「高梨さんは感情が顔に出ない分、声に出る」  そう言われ、私の動きがピタリと止まった。 「声……?」  鷹藤君は得意げな顔で大きく頷く。
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